痩せ過ぎのモデルを広告に出演させることを禁じた「フォトショップ法案」が
イスラエル国会で可決された。
モデルをスリムに見せるために画像をデジタル加工した場合、その事実を公表することも義務付けている。
同法案は、体格指数(BMI)18.5以下のモデルを使うことを禁じる内容。国会の広報によれば、違反しても刑事訴追の対象にはならないが、例えば15歳の娘が拒食症になったのはやせ過ぎモデルが出演する広告のせいだと保護者が判断すれば、広告を出したメーカーを相手取って民事訴訟を起こせるという。
実際には企業が同法に違反したことを法廷で証明するのは難しいかもしれないが、不健康な外見のモデルが美しさの標準とされ、国民に影響を与え続ける事態に歯止めをかけたいとの期待が込められている。
国会の調査機関によれば、同国では子供や10代の若者を含めて年間約1500人が摂食障害と診断され、痩せ過ぎを美化するメディアの影響が指摘されていた。