私はもう早速、花粉症に悩まされています。
例年まではクララタイン(抗ヒスタミン剤)を飲んでいて、
でも今年は妊娠してるし…とまだ飲んでいません。
GPに行った時にクララタインなら飲んでも平気、と言われたのですが・・・
飲まないに越したことないかな~とまだ飲まずにいます。
薬って、妊娠中は特に敏感になってしまいますが・・
ドクターが大丈夫というなら飲んでも大丈夫なのでしょうね
これ以上くしゃみなどがひどくなって仕事に差し支えるようだったら飲んでみよう…かなぁ…・と考え中です。
【回答】
妊娠第2,3期 (13週 - 出産時) の妊婦さんが、眠くならない花粉症の薬、抗ヒスタミンの薬をどうしても必要としているという場合には、クララタイン(R)が使われます(*1)。
という理由から、先生 (GP)のおっしゃる通りで、もちろん飲んで大丈夫なのですが、眠くなる花粉症の薬で対処が無理という場合のみ、注意をしながら使用することとなっておりますので、必要最小限にすることをおすすめします(*1、*2)
クララタイン(R)は、動物実験においては胎盤を通過することが確認されていまが、ある程度の妊婦さんに使われており、眠くなりにくい抗ヒスタミン薬の中では一番データもあることから、安全ではないかと言われております(*1)。
ちなみに、妊娠第1期 (12週まで) には、お薦めできません(*1)。
化学者のスペルをする方法
症状が軽い場合には、できるだけ服用を控え、他の方法で対処するようにしてみてください。だからと言って、やみくもにこの薬を取らない方がいいという訳ではありません。妊婦さんにとって、花粉症によるストレスもまた体にはよくないことですので、必要なときには服用して、花粉症を乗り切ってください。
<アレルギーの原因、生活について>
花粉症だけでなく、どんな場合でもそうですが、アレルギーの原因になるものから遠ざかることが第一です。
・どの植物が原因か分かっている場合には、その原因となる物に近づかない
・家をきれいにして、ほこりをなくす
・目に症状が出ている場合には、めがね、サングラスをし、絶対にこすらないこと
(コンタクトレンズはおすすめできないので、めがねにしてください)
・マスクをする
オーストラリアで売っているマスクは、鼻の形まで付いている外見をとても損ねるものですし、一般的な方法ではありませんが、効果的です
その他、言うまでもないことですが、規則正しい生活を送りましょう。
・ジャンクフードを避け、バランスのとれた食事をとる
・できる範囲内でのエクササイズをして、きちんと睡眠を取り、休む
<まず第一にお薦めする方法>
ストレッチマークは何引き起こす
妊婦さんにまずお薦めする方法は、生理食塩水の鼻スプレー、FESS Nasal Spray(R)です。
医薬品は入っていませんので、1日何回でも、好きなだけ使えます。
単純なことですが、外から帰ってきた後など、鼻がむずむずしてきたら、このスプレー剤を使ったり、鼻の中を洗い、きれいにすると症状が軽くなります。
FESS Nasal Sprayには、上記の通常の物の他、ユーカリオイル(Eucalyptus)が入ったものがありますが、私個人的には、上記、通常のものをお薦めします。
ユーカリオイル(Eucalyptus)が入ったもの、FESS Eucalyptus Nasal Sprayの説明書には、妊婦さんも使えると書かれておりますから、問題ないことと思いますが、ユーカリオイルは、特に第1期の妊婦さんにおいては、注意を有するオイルの一つになっていることからです。
<その他の方法としての提案>
始めに書いた通り、アレルギーの原因になるものから遠ざかることが第一優先なのですが、その点を考案されて作られたものが日本で発売されております。
便秘の症状を発症は何ですか?
この商品は、要するに、ワセリン(Vaseline(R)) を鼻に塗って、花粉をブロックするというものです。
ワセリンといっても、塗りやすいように、においをすくなくて気にならないようにと工夫されたもののようですが、原理だけ考えれば、オーストラリアで安価で売っている白色ワセリンを鼻に綿棒で塗れば同じことです。
薬局では、赤ちゃん用のクリーム、または保湿剤のクリームコーナーに、売っています。
比較的安価なので、一度、買って試してみるというのもいいと思いますよ。
もし花粉症に使うには苦手という結論が出たとしても、とても乾燥したときの保湿剤として使えます。
<眠くなる花粉症の薬、抗ヒスタミン剤>
眠たくなる花粉症の薬は、眠たくならない花粉症の薬に比べて、妊婦さんへの影響などのデータがあり、安全に使用できると判断されているものが多いです。
花粉症の方は、日中、外出したときに困るから薬が欲しいという方が多く、夜だけ欲しいという方は少ないのですが、夜眠れなくて困っているという方は、薬剤師に相談してみると、お薬を紹介してくださることと思います。
薬剤師だけが販売できる薬ですので、患者さんの手の届かないところ、薬局によっては目にも触れないところに置いてある可能性があります。
一例をあげますと、Poralamine(R)という日本でも使われている薬があります。この薬は日本では2mgのみ販売されていますが、オーストラリアでは、2mg、6mgの2段階の用量が用意されています。一階には言えないのですが、用量が多いということはそれだけ効果が持続する分、副作用としての眠気も長く続くことが多くなります。
寝る前に服用しても、長時間作用が持続しているために、朝にも眠気が出ることがありますので、2mg、半錠から服用し始め、様子をみて調節をしてください。
妊婦さんに限ったことではないのですが、眠くならない花粉症の薬を服用している場合は、クララタイン(R)ほとんどの薬が1日1回の24時間対応になっていることから、一緒に眠くなる花粉症の薬を服用することはしないでください。
少しでも症状が改善されるといいですね。
お大事にしてください。
*1:The Drug and pregnancy, The Royal Women's Hospital Pharmacy department, 2006, ISBN: 0-9587306-8-7
*2:Australian Medicine Handbook 2008
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